カテゴリー:コラム
-
求められているのはコンセプトだ
11.08
昨日書いた人間が何のために生きていくのかという問題 という記事の感想をメルマガ読者さんから頂きました。 (転載貼り付けはじめ) ブログ読みました。非常に印象深かったです。AIでメガバンク正社員が削減されるというのは新聞でも…
-
人間が何のために生きていくのかという問題
11.02
昨日、ベーシックインカムで貧困はなくなるのか? という記事を書いたら、メルマガ読者さんから感想いただいたので ご紹介します。 (転載貼り付けはじめ) ここ数日ちょうどその問題について考えておりまし…
-
ベーシックインカムで貧困はなくなるのか?
11.01
ベーシック・インカム(BI)というのがある。 政府が国民に、最低限の生活費を支給するという政策だそうだ。 社会保障の一元化と公平化として、話題になっている。 貧困がなくなるとか、ブラ…
-
寡婦のレプタと民主政治
10.29
先日、選挙があった。投票率は53.68%。 戦後二番目の投票率の低さであった。 ジャン=ジャック・ルソー(1712-1778)という思想家が、 人民主権論を説いた『社会契約論』で次のように書いている。 …
-
哲学者の任務は政治の目標を確立する点にあり、 あらかじめ(思想の上で)その目標に到達していなければ、 この任務を果たすことはできない。 ……政治家の義務は、哲学者の提言を地上の条件に適応する点にある。 …
-
日本の政治で一番問題なのは野党がないことだ。
10.24
(引用はじめ) 日本の政治で一番問題なのは野党がないことだ。 社会党は野党ではない。 労働組合だ。 かつては社会党も政権を取ろうとした時期があった。 しかし、今では政権を取れるだけの…
-
権威主義の怖ろしさ
10.24
(引用はじめ) 最近になって、「良心」の重要性は失われてきた。 個人の生活において力をふるっているのは、いまや外的権威でも内的権威でもないようである。 すべての人間は、もしじかれが他人の合法的な主張に干渉しない…
-
コラム 『Human Lost 人間失格』
08.07
生まれてこのかた、深い人間不信にとらわれている大庭葉蔵は、 世間と折り合いを付けるために道化を演じてきた。 自分のなかに荒れ狂う「人間恐怖」を抑えこみながら 世間の期待の地平で、道化を演じ続けることが …
-
コラム 『マッチ売りの少女』
07.27
青空文庫版『マッチ売りの少女』 『マッチ売りの少女』のこのセリフが気にかかる。 (さらに…)…
-
コラム 『ピカソの感情教育』
07.13
(『カサジェマスの死』 Death of Casagemas Date: 1901) 1901年のパリ、モンマルトルの粗末なアトリエ。20歳のピカソは、親友のカサジェマスとその恋人でモデルのジュルメーヌと三角関係に…
-
コラム 「『朗読者』ハンナの良心」
02.28
『朗読者』ハンナの良心 ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』というベストセラー小説がある。 元ナチスの看守だったハンナという36歳の女性と、 ミヒャエルという少年の悲しい恋物語だ。 …
-
『スネギリョフ』 『カラマーゾフの兄弟』のテーマは『親を赦せるか?』である。 元二等大尉のスネギリョフは、ドミートリーの振り出した手形を フョードルの代理人としてグルーシェニカに、持ち込んだことで、 ドミートリーの恨…
-
『カラマーゾフの兄弟』より 『イワンと大審問官』
01.16
『イワンと大審問官』 イワンは、人間の再生を真剣に考えている恐ろしい思想家だ。 『あらゆる地上の国家がゆくゆくは全面的に教会に変るべきであり、 それも教会と相容れぬ目的をすでにことごとく排除したあと、 教会になるほかないのです。…
-
『カラマーゾフの兄弟』より 『イワンと自己欺瞞』
01.16
『イワンと自己欺瞞』 イワンは幼児虐待を赦せない。 罪もない子どもが、なぶり殺される世界を認められない。 神が創造した世界になぜ幼児虐待があるのか? イワンは怒っている。 …
-
『カラマーゾフの兄弟』より 『ゾシマと自己欺瞞』
01.12
ゾシマは『神の国』は近いと信じている。 世界中の人間の犯した罪のためにゾシマは跪拝する。 『真理とは虚偽との尺度である』 とキルケゴールは言ったが、 人間も誰しも、自己欺瞞を抱えて生きている。 …
-
『自己欺瞞の怪物 フョードル』 フョードルは、自己欺瞞の怪物である。 でたらめな言動で周囲を自分のペースに巻き込むのが得意だ。 彼は2度の結婚をして一財産築いた。 情欲の怪物でもあり、自宅に水商売…