ドストエフスキーの『罪と罰』を読む企画をはじめました。
あらすじは、ざっくりいうと、
貧乏で傲慢で、頭脳明晰な大学生、ラスコーリニコフが、高利貸しの婆さんを斧で殺して、
逃げまわりながら、神とは、善とは、何かということに
気がついていくというサスペンスです。
私は、読むのは三回目なのですが、
初読の方に解説しながら、一緒に読んでいきたいと思います。
再再読してわかったのは、『罪と罰』は1866年当時の
ロシア、サンクト・ペテルブルグを席巻した
イギリス発の経済思想、法哲学である
功利主義(ユーティリティズム)とロシア正教の政治的対立が
描かれているということです。
高利貸しの老婆を殺して、彼女の財産を再分配しても
『最大多数の最大幸福』ためなら良心の痛みはない
という思想に、ロシア正教によって道徳意識を育んだ
ロシアの大学生が、はたして折り合いをつけられるのか?
という問題を
ラスコーリニコフという主人公と、その周辺人物を
対話を通して描いています。
新潮文庫の工藤精一郎さんの訳で読んでいきます。
世界文学の名作なので、この機会に是非一緒に読んでみましょう。
音声解説もはじめました。
長野市では、2015/3/28(金)に
「ドストエフスキーの『罪と罰』を精読する読書会」
を行う予定です。
日時:2015年3月28日(土) 17時~19時頃まで
場所:長野市 もんぜんぷら座 会議室701
(参加費無料、要申し込み)
そこに向けて、気合で1ヶ月で読みきりたいと思いますので、
読んだ上で、リアル読書会にも参加してもらえると嬉しいです。
音声解説を頼りに、孤独にひっそり読んでいただけいても結構ですが、
できればネット上でも、複数人でスカイプを使って読書会をやりたいと思います。
参加したい方や、読んで質問などあれば、メール下さい。(参加費無料)
ただ、お願いですので、本名でお問い合わせください。
あと、礼儀のなってないメールは、迷惑メールとして扱います。(返信しません)
よろしくお願いします。
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