
(終了しました)
(旧告知文です。)
こんにちは、宮澤です。
長野市にて、「アルベール・カミュの『異邦人』を精読する読書会」
を開催します。
下記の日程で行います。
ふるってご参加ください。
日時:10月11日(土) 15時~ 2時間程度
場所:もんぜんぷら座 会議室 801
定員 5名程度
参加要件 アルベール・カミュの『異邦人』(新潮文庫)を読んできてください。
当日本をご持参ください。
参加費/無料
司会進行は私がすすめます。
講義ではありませんので、皆さんにも積極的にお話してもらいます。
【新潮文庫ウラ表紙より引用はじめ】
母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、
映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、
動機について「太陽のせい」と答える。
判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、
処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。
通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、
理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。
【引用終わり】
◯なぜ、ムルソーは、死刑判決になったのか?
◯なぜ、ムルソーはマリイを愛していないのか?
◯なぜ、ムルソーは、母の死を悲しまないのか?
◯なぜ、ムルソーは、カトリックを信仰しないのか?
などなど、いろいろ疑問に思うことがあると思いますので、
小説を読解しながら、読書会で意見を交換したいと思います。
この小説は、新潮文庫の夏の百選とか、高校生が読みたい小説とかで
カフカの『変身』と並んで、薦められています。
多くの方が、あらすじくらいは知っている有名な作品ですが、
これは、キリスト教(カソリック)についての小説なので、
日本人には、理解できない部分がたくさんあります。
ムルソーは、単にエキセントリックで、ニヒルな青年なのではありません。
確信を持って、死刑判決を受け止めているということは
彼には、日本人には理解しがたい、思想信条があるのです。
人間としては愛すべきところのあるムルソーが
なぜ、アラブ人を1人殺して、死刑になるのか、
どうして情状酌量の余地がないのか、全部、理由があります。
精読することで、欧米人と日本人の宗教意識の違いが、
はっ!!っとわかる、強烈な体験をできると思います。
お楽しみに!!
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