スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』読書会のもよう(2017 4 14)

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2017.4.14に

村上春樹さん訳のスコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』の

読書会をツイキャスで行いました。

メルマガ読者さんに頂いた感想文はこちら

私も書きました。

「ロングアイランドアイスティーの悪酔い」

「――そして言ったんだ。『神様はお前が何をやってきたか、ごらんになっている。何もかもをごらんになっている。お前は俺をあざむくことはできるかもしれん。しかし神様はあざむけないぞ!』ってな」

ウィルソンの背後に立ち、彼を見ているのがT・J・エックルバーグ博士の目であることを知って、ミカリエスは度肝を抜かれた。(P287)

禁酒法(きんしゅほう、英語: Prohibition)は、1920年から1933年までアメリカ合衆国憲法修正第18条下において施行され、消費のためのアルコールの製造、販売、輸送が全面的に禁止された法律であった。

なぜ、トムが、マートルとニューヨークのアパートメントの一室で密会したとき、酒をカギの付いた戸棚に隠していたか? そして、プラザホテルの一室で、ミントジュレップを飲むために、わざわざ、彼は、ウイスキーを自宅から持参したのか? なぜ、ギャツビーのパーティーにあんなにたくさん人が訪れ、シャンパンやカクテルであれほどみっともないまでに泥酔したか? (その上、帰りに、ある車が路肩の溝に脱輪してしまっているのに、飲酒運転であることを、見物人も含めて認めようとしないのか?)

理由はすべて、禁酒法というくだらない法律のせいである。アメリカ人は、禁酒が、社会秩序に道徳をもたらすと本気で考えていたのである。

とんでもない偽善がまかり通っていた時代である。

しかし、とんでもなくピュアの時代でもあった。それがJazz Ageだ。

禁酒法という悪法のおかげで、ギャツビーは、密造酒の売買で一財産築くことができた。そして、どこかいかがわしい紳士に生まれ変わって、デイジーの前に再び立つことが出来た。

それは、貧しかった彼の人生を逆転させ、切ない想いをかなえるためのラストチャンスだった。

ギャツビーは、計画通り、デイジーをパーティーに呼ぶことに成功したが、彼女は酒を飲まなかったので、あの乱痴気騒ぎをお気に召さなかった。

ギャツビーは、とんでもなくピュアでありながら、とんでもないウソつきだった。

(おわり)

 

読書会の録音です。

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