カテゴリー:音声解説
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道徳は共有すると畜群になってしまう。 超人になるためには、道徳を共有する必要はない。 自分の道徳に名前をつけるな。 自分の道徳は、どもりながらぶつぶつ語るものだ。 神の律法とは相容れない、天上の楽園への道標で…
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ツァラトゥストラは、あの世や、天国、世界の背後を批判します。 そして、神も人間の創作物であり、人間の作品であり妄想であると喝破します。 ダチョウが現実逃避のために、頭を穴の中に突っ込むように この世の受け入れら…
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ツァラトゥストラは、モーゼの十戒にもとづいて キリスト教で徳とされていることをことごとく否定します。 権力者に服従し、よく眠るために、教えられる徳を批判します。 諸徳を、人生の意味を見失わせるものとみな…
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ツァラトゥストラは、精神の三段の変化を唱えました。 忍耐強い「駱駝」から、欲望のままに生きる「獅子」、 そして、新しい価値を創造する「幼な子」になることを。 このことを、カント哲学との関係で説明しました。 …
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その25
12.23
これまでのまとめです。 1.道徳は理性に起源を持つ 2.道徳は、経験から抽象されるものではない。 3.道徳は、実践的原理として最高のものである。 4.道徳に、経験的なものを付け加えると、価値が損なわれる。 …
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私の主宰しているスカイプ読書会で、アルベール・カミュの『ペスト』を読んでいます。 メンバーの方とは、スカイプのチャットで感想などやりとりしています。 主に私が、読み方など解説しています。 それを元に、メ…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その24
12.21
中絶がなんで悪いことなのかわかりますか? 堕ろされた胎児に生きる権利があるという事実以外にも重要な問題があります。 政治学者であるフランシス・フクヤマによると 中絶は、母親と自立した労働者としての女性の2つの役割に…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その23
12.20
(読書会メンバーのNさんのお宅の猫ちゃんです。写真ありがとうございました。) 赤ちゃんには理性があるのに、大人なるにつれ理性がなくなるという皮肉を イエス・キリストは語っています。 (引用はじめ) 18:15…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その22
12.20
(読者のTさんからご提供いただいた、私も学生時代よく散歩した大宮公園の写真です。 ありがとうございました。) テレビ番組や、芸能人のするの深イイ話に、本当に道徳的価値があるのか、 むしろ商売じゃないか? そういう話…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その21
12.18
道徳を、実例に求めることはできない。 また、道徳は、模倣することができない。 とカントは言います。 それは、新約聖書の ルカの福音書 18章 18-19 の 「汝等は何故に我れ(汝等に見える)を…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その20
12.17
ちびまる子ちゃんの、まることたまちゃんに女同士の友情が成り立つか? TVタックルの美容整形についての特集を見ながら 整形は道徳に考えるといいのか、悪いのか? 考えたことについて カント哲学の立場からお話しました。 …
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その19
12.15
たとえば、「世界平和」がこの現実世界で一度でも実現したことがあるか? ありません。 しかし、「世界平和」には道徳的価値があります。 ではなぜ、実現不可能な「世界平和」に、道徳的価値を感じることができるのか? …
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その18
12.15
賃金の3つの要素について佐藤優さんの『人間の叡智(えいち)』(文春新書)から 説明しました。 (引用はじめ) 人間が働く能力は、本来商品にされるものでなかったのに、商品にされたのはどういうことか。 労働者は賃…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その17
12.13
通俗的な道徳哲学と、道徳形而上学の違いについてお話しました。 通俗的な形而上学は、理性のない人も含めた道徳を考えます。 殺人現場で、テレビカメラの後ろでピースする人とか、 犯行現場で、血だらけで倒れている人を、…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その16
12.13
カントの言うところの弁証論について語りました。 欲望と欲望を否定する理性の働きに弁証論的な働きがあります。 それは欲望(テーゼ)、理性(アンチテーゼ)、実践(アウフヘーベン ジンテーゼ) という流れになります。 …
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その15
12.12
知恵というのは、「今起こっていることが、道理にかなっているか判断する理性の働き」です。 知識というのは、「ウィキペディアに書いてあるようなこと」です。 知識があっても、知恵のない人がいます。 知識があるけど、知恵の…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その14
12.05
常識とは『他人に迷惑をかけないこと』です。 それは、本来『わかりきったこと』です。 なので、説明しなくてもわかることなのです。 英文学者の吉田健一が、常識の例としてあげていた 南極探検隊のスコット隊のオーツの…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その13
12.04
『自分の格律(マキシム)が普遍的法則になるとき、道徳的に善である。』 ということについてお話しました。 スカイプ読書会のご案内 メルマガ登録はこちら Facebookページ「スカイプ読書会…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その12
12.03
嘘をつくことが、義務に叶うことがあるのか? はじめから守るつもりのない約束をしてもよいのか? アベノミクス解散を例に解説しました。 『我が子を食らうサトゥルヌス』についてもお話しました。 &nbs…
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カントの『道徳形而上学原論』を精読する その11
12.02
『和をもって尊しとなす』というのは、道徳的な法則なのかについて お話しました。 『和』は、理性的存在者一般に普遍的に法則として成立するのか? それとも単なる同調圧力なのか、について解説しました。 あとは、世界…