カントの『道徳形而上学原論』を精読する その17

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通俗的な道徳哲学と、道徳形而上学の違いについてお話しました。

通俗的な形而上学は、理性のない人も含めた道徳を考えます。

殺人現場で、テレビカメラの後ろでピースする人とか、

犯行現場で、血だらけで倒れている人を、カメラで撮影するような人。

こういうのは、理性がない人ということで、道徳哲学の対象から外す。

これが、道徳形而上学です。

理性のある人(理性的存在者)だけを抽象して、道徳を考える。

こういう抽象化を行わないと、道徳の法則がなんなのか説明できないというのが

カントの考え方です。

ただ、そういう理性が、本当にこの世に存在するのかという批判もあります。

カントの哲学は、理性のある人だけを対象とした哲学です。

それが、道徳形而上学なのです。

すべての人を対象とした道徳は、学校の倫理道徳教育です。

これは重要な認識です。

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