シリーズ フランス革命 その1

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メルマガ読者さんに『フランス革命を学ぶ』という音声コンテンツを販売しています。

欧米の海外文学を読んでいくうえで、歴史とキリスト教の理解は欠かせません。

より、読書を楽しんでいただくために私の方で

フランス革命の歴史について、簡単にレクチャーしていきます。

 

1789年にフランス革命はおこりました。

その5年後には、「日本にも、フランスで革命が起こったらしいぞ」

という話は伝わっています。

 

 

当時の日本は幕藩体制で長崎の出島を通して

徳川幕府は、オランダと交易しています。

 

オランダ船長から、欧米の情報は得ていたのですから

鎖国とえども、情報遮断していたわけではありません。

 

どちらかと言えば日本は、秀吉のバテレン追放令(1587年)

家康のキリシタン禁止令(1612-1613)によって

カトリックの宗教勢力を追い出したあとは

イギリス、オランダのプロテスタント同盟の方に

加わっていたとみたほうがいいでしょう。

 

明治維新後、近代国家として生まれ変わる礎は、

オランダとの交易によって準備されたといえます。

 

主権国家というのはプロテスタントとカソリックの三十年戦争がおわって

ウェストファリア条約が結ばれた1648年以降に生まれた概念です。

 

ウェストファリア条約によって

①主権国家(国際法)

②信教の自由

③資本主義(株式会社)

が生まれました。

 

教会権威が、世俗の主権国家に対する影響力を失い、

それと同時期にオランダ、イギリスを中心として

国際法が整備され、貿易が盛んになりました。

株式会社(東インド会社)が生まれ、

市場経済(マーケットエコノミー)が活性化して

資本主義が発達しました。

 

当時世界で一番勢いのあったオランダと

貿易だけはするという徳川幕府の政策は

世界史的に見れば、理にかなった選択でした

 

国家体制に影響のない範囲での、交易というのは

プロテスタント諸国とであれば可能です。

 

ウェストファリア体制というのは、近代化のはじまりとされています。

近代化とは何か? は説明すると難しいのですが

上記音声で説明しているので、聴いてみてください。

要するに、内面(信仰)と現実の問題は分けましょうというのが

近代化です。

 

この近代化を、さらに一般庶民のレベルまで

徹底していくのがフランス革命の役割だと考えてください。

 

フランス革命では

「自由・平等・友愛」という政治的理念が

掲げられました。

 

日本人には、どうしても、この「自由・平等・友愛」が

実感としてわかりにくいので、海外文学のなかで議論される

思想的、哲学的な議論もわかリにくいと感じてしまいます。

 

そもそも、政治的理念を掲げるという態度そのものが

日本人には、理解し難いのです。

 

世の中には政治的理念のために死を厭わないという

強烈な政治的人間がいます。

 

政治的理念の恐ろしさが日本社会の問題になるのは

昭和初期の共産主義(コミュニスム)の猛威が振るうまで

待たなければなりません。

 

政治的理念の恐ろしさは

「フランス革命」とは何だったのかを

学べば自ずとわかると思います。

マルクスが分析しているのは

主にフランス社会の政治的均衡です。

 

フランス革命を学べば、政治的均衡がわかります。

一緒に楽しく学んでいきましょう。

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