自然法、自然権、人権、功利主義について

自然法、自然権、人権、人定法  (実定法 ポジティブ・ロー)、功利主義について

講義形式で解説しました。

政治、経済、社会問題を考えるときに

この分類に従って整理すると、非常にスッキリします。

 

文学作品を読み解く上でも、大切な切り口になるので

ぜひご覧ください。

 

 

参考文献はこちら

第四章の「『法』をめぐる思想闘争と政治対立の構図」を参考にさせていただきました。

(素晴らしい内容なので、ぜひ読んでみてください)

 

『自然法(ナチュラル・ロー』について


古代ギリシアの哲学者、アリストテレスが提唱。

『人間社会には、それを成立させて、社会を社会、人間を人間たらしめている

自然のきまり、おきてがある』

自然には無駄なものはない。

音声が悪くてすみません。詳しい解説の文章はこちら。

 

音声別録りしました。

 

 

自然権(ナチュラル・ライツ)について

音声が聴きづらい場合はこちらで聴いて下さい。

自然権(ナチュラル・ライツ) ジョン・ロックが提唱。

「人間はひとりひとりの個人に生まれながらの固有の権利として

“天”あるいは”神の摂理”から『自然権』を与えられているのであり、

これは何人も奪いとることのできない、生得(ナチュラル)の

諸権利(ライツ=正義)である。」

日本国憲法第29条 財産権

『財産権は、これを侵してはならない。』

 

 

 

人権(ヒューマン・ライツ)について

音声が聴きづらい場合はこちらで聴いて下さい。

自然権から発展したものが人権

『ひとりひとりの人間が国家に対して、自分の生活を保証するように

請求できる生まれながらの権利』

日本国憲法第25条 生存権

『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 』

 

 

 

ポジティブ・ローと功利主義について

音声が聴きづらい場合はこちらで聴いて下さい

人定法(ポジティブ・ロー) ※ 実定法、実証主義とも言う。

『神がではなく、人間が決める』

 

「法は人間が決めるのであって、神や自然のような、

目に見えない『幻想』が決めるのではない。

『法』とはこの地上の人間が定めるものであって

『天』や『自然』や『神』が決めるのではない。」

 

功利主義(ユーティリティズム ユーティリティー utilityとは 効用、公益のこと。)

ジェレミー・ベンサムが提唱

『人間は快楽・幸福を求め、苦痛を避けようとする生き物』という

大原理がある。その原理からいえば

人間の社会は『最大多数の最大幸福』追求することで

成っているという人間中心の考え方。

 

功利主義は、『自然のきまり・おきて』や『神の摂理』を原理とする

自然法、自然権、人権と対立する。

 

 

ケーススタディー ノラ猫をどうするか?

その対立を見るうえで、野良猫の扱い方で

ケーススタディーしてみました。

音声が聴きづらい場合はこちらで聴いて下さい

 

この例えを元に、

 

蛇に絞め殺されかかっている、ノラ猫を助けるべきか? とか

飼い主に、虐待されている近所の犬を助けるべきか? とか

家で飼っていたにわとりを〆て、食べさせたら子どもが大泣きした とか

 

こういう問題をどう扱うか、

自然法、自然権、人権、動物権、功利主義で整理できると思います。

 

この諸問題を、人間におきかえれば、

 

アメリカのグランド・キャニオンに柵がないのはなぜか? とか

隣のアパートで子どもが泣いていたら、児童相談所に電話したほうがいいのか? とか

捕鯨をするなと外国人に言われたら、どういいわけするのか?

 

こういう問題に通じることがわかります。

 

 

政治哲学者マイケル・サンデルもハーバード白熱教室でやってました。

(私は、サンデルの本を読んで学ぶより、

がんばって、ちゃんとアリストテレスやジョン・ロックやカントを読むことをおすすめします。

なぜなら、ハーバード大学教授のサンデルの諸権利の紹介や、ケーススタディーには、

私が言うのもなんですが、ニッポン人としては、政治的偏向を感じて、イラッとくるので。)

皆さんでも、いろいろ考えてみてください。

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